2012年8月27日月曜日

生の音を楽しむこと

クラシック音楽の魅力は何といっても、
生の音を楽しむことにあると思います。

クラシックは、楽器にマイクを付けてスピーカーで大音量で流すという事をしません。
現代において周りを見渡してみると、とても稀少な現象だという事に気が付きます。

マイクを付けてスピーカーを通す音となると、音色の真の美しさを追求することは出来なくなります。

クラシック音楽の奇跡的とも言える瞬間は、音色の細やかな変化、輝くような音色、甘美な音色や哀憐に満ちた音色の一つ一つが、聴き手の琴線に・・いわば人生に深く語りかけることです。

その一音一音を紡ぎ出すために、音楽家は魂をこめて音楽を奏でるのです。


その音楽を創り出すために、耳はとても大切なものです。
私の耳は、多くの人が聞こえることのない「倍音」が聴こえます。
そしてこれは、演奏するにあたって、私にとって不可欠なものです。

その為に、この能力を失わないように習慣が付いています。
例えば・・・カラオケボックスには行かないとか、
スピーカーで大音量のコンサートや映画に行く時は、耳が疲れていない時に調整して、ごくたまに行くとか、
地下鉄には出来るだけ乗らないようにしたり、
エレベーターも出来れば乗らないように。

もう何十年も習慣が付いている事なので無意識に、体がそのように物事を選択するようになっているのが面白いです。


このクラシック音楽を楽しむための、音色を受け取る力は、聴き手にも求められるものです。
受け身ではなく、聴き手のそれまでの人生の蓄積から経験、思考、想像力によって、どこまでも深く大きな世界で遊ぶことが出来る。それがクラシック音楽です。

音という思考の渦の中で自分が露わになり、心が震える。
作曲家と、演奏家と、聴衆のトライアングル。
9月のコンサートがとても楽しみです。

調和とは、激しくぶつかること。
トライアングルの調和に、出会えますように。

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