2014年9月26日金曜日

鳥は星形の庭に降りる


ブログ題名は武満さんの作品名だから、今から書く(庭の内容)とは関係ないのだけど、こんなに素敵なフレーズを書かずにはいられない。。
書いている間、私の頭の中にこの音楽が流れ続けるでしょう。
私の内面はいつもこういうクロスで構築されていて、この1つ1つの繋がりに限りない愛着を感じる。。。


今の家に住んで約10年。写真は、住み始めた頃の庭。
この頃はハーブが中心の庭で、タイムの小道を歩けば素晴らしい香りに包まれるし、私にとって心身共に癒やされる「憩いの庭」という感じだった。

<ハーブを好きになったきっかけ>
私は中学生の頃、自分の小遣いで畑を借りてハーブを育てていた。だいたい50種くらい。
きっかけは、ピアノのレッスンに通う途中にハーブ専門店があった事。
小田急線の成城学園前駅で電車を降り、そこからは徒歩で先生の家まで行く。
駅からそれほど遠くないところに2階建ての古くて壁にヒビが入りツタの這うビルがあって、それがハーブブーム到来前の「カリス成城」だった。
小学4年生からその辺りを歩いていたけれど、その時まで近づく気になれなかったような怪しげなビル。

それがある日、近づいていって窓から中を覗いてみたら、美しい色合いのドライリースやポプリ、それらを飾るための雑貨が目に入って驚愕。
素敵な隠れ家だったんだ!?と思って店に入る。
店内を見ていると、勝手口のような扉に「屋上に苗があります」と書いてある。
その扉から外へ出て、粗末に錆びた螺旋階段を上っていくと、沢山のポット苗が並んでいた!

-ミント-と書かれたポット苗の葉を指で触って、鼻先に持って行った時の「!!」という感覚。
なんて素敵な香り!新鮮な風が吹き抜けていくような清々しさ。
その「!!」の瞬間に私の心は射貫かれ、その日のレッスン後に苗を何鉢も買って家に帰ることになった。それが始まり。

私はドライのハーブにはあまり関心がなくて、フレッシュなハーブが好き。
土に根を張ったハーブが風に揺られて香りを放ち、太陽を受けて燦めいている。
また夜や朝には美しい露を戴いて、可憐に佇んでいる。
今この時を生きているという感覚を、私はハーブと同化したように感じていたのかもしれない。
それらを時にはブーケにしたり、お茶にしたり、お風呂に入れたりして楽しんでいた。
かなり早い時期に、生活と完全に一体化していた。

<オフィーリアの花言葉>
それからハーブを好きになる理由がもう1つあって、私は小学生の頃からシェイクスピアが好きだったから(シブいでしょう〜)、
ハムレット劇中に出てくるオフィーリアの台詞「はい、これがローズマリー、忘れるなってしるし--あたしを忘れちゃいやよ、いいわね--それから、これはパンジー、物思いのしるし。」
「あなたにはフェンネル、それからオダマキ。あなたにはヘンルーダ、あたしにも少しとっときましょう。これは安息日には恵みの花って呼ばれるの--あら、同じ花でも、あなたとあたしとでは、つける意味が違うわね。」
「ヒナギクもあるわ。あなたにはスミレをあげたかったのに、みんな枯れちゃった、お父さまが亡くなったときに--安らかな御最後だったんですって」を、語感が気に入って諳んじていたくらいに好きだった。

そのローズマリーやフェンネルが、予想とまるで違った姿で、しかも初めて知る素敵な香りだと分かった時の驚きと喜びが、私を更に深くハーブへの憧れに誘った。

<源氏物語に出てくる草木を庭に>
それから写真の庭には、源氏物語に登場した草木も植えていて、方角ごとに決められた植物の花々を季節ごとの太陽の角度による色合いで楽しむことができたので、狭い庭ながら私はなかなか気に入っていた。

本は幼少時から私の大切な心の糧で、中高生の頃に夢中になったのが源氏物語。
原文と共に、様々な作家たちによる現代語訳を読んだ。(私が読んだ訳編は瀬戸内寂聴、橋本治、円地文子、与謝野晶子、谷崎潤一郎、田辺聖子)
その美しい世界観と、細やかに描写された人の心の変化が面白く、また訳が違えば新しい作品に出会ったようにどれも素晴らしいので、今も大好きな物語だ。

二条院の、東西南北にそれぞれの植物を配して春夏秋冬を表現した庭。
しかもそこに住まう、素晴らしく洗練された女性たちの趣を植物から読み取ることができる。
こういう描写を、若い頃の私の感性が心躍るような気持ちでバシバシ受け止めていたことを、大人になった今は愛着を持って思い出す。

植物は私の心を潤してくれる大切な趣味だ。
幼い頃や若い頃から好きだった事を、今も変わらず楽しむ幸せ。
自分の中に育んできた温かい居場所に包まれて心がほっとして、それでいて若い日の純粋な発見や驚きやときめきが、その頃と変わらぬ若々しいパッションで心を満たす。
静かだけど瑞々しく、私の心は元気満タンになる。


<これからの庭は>
この家での最初の庭から数年経って子供達が活発な時期を迎えて、この庭は運動したり、捕った生き物を飼うための「秘密基地」として生まれ変わった。
植物を愛でる庭ではなくて、走り回るための庭。草だらけになってしまったけれど、楽しい日々を過ごすことができた。

最近また生活スタイルの変化に合わせて庭を改造しようと考えていたら、ほぼベジタリアンの次男が「野菜の畑がほしい!」と言い出した。
さぁ、どうしようかな?野菜とハーブの庭にしようか。
こうして考えている時間がまた、幸せだ。

2014年9月17日水曜日

幸せな時間


今日はヴァイオリニストとセッション。
あぁ〜〜〜楽しかった!ソロもいいけれどアンサンブルはやはりとんでもなく楽しいもの。

今日の演奏はBEETHOVEN Spring sonataと、SMETANA From the Home Country.

私はポジションの性質上クールを装っていたけれど、心の中は大興奮だった。
感謝!!

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